2019年10月26日(土)、福島県桑折町の桑折町商工会女性部が実施した空き店舗を活用したイベントにお邪魔してきました。古い店蔵には手作りの小物や町の物産品などが並べられ、女性ならではの丁寧で暖かみのある接客にとても好感の持てるイベントでした。

R0110商工会女性部イベント_外観

商店街活性化事業の一環として、空き店舗の利活用を

お邪魔するきっかけとなったのが、2019年9月上旬に福島県北商工会女性部連絡協議会主催で行われた

「我が町の空き店舗対策事業計画発表会」

に、私たち「桑折まちづくりネット」が講師として参加したことでした。

これは、福島県の県北地区にある商工会女性部が復興支援事業として昨年から実施しているものです。我が町の商店街を活性化させるための企画として、空き店舗の利活用について学んだのが昨年度のこと。

それを踏まえて今年度は、それぞれの町にある空き店舗を実際に活用してイベントなどを実施してみようということになり、桑折町で実際にイベントが行われたという訳です。

空き店舗解消のコツは、少しずつでも「開ける」機会をつくること

R0110商工会女性部イベント_内観

商店街にある空き店舗は、間口が狭く奥に長い建物が多く店舗と住居が一体になっているものがほとんどで、利活用の大きなハードルになっています。

また、閉店してからも荷物が置いたままだったり、長い間閉めていたことで汚れなどが酷くなり、他人に使ってもらうことに躊躇してしまう持ち主の方も少なくありません。

それを解消していくには、今回の女性部の例のように

まずは1年に1回での良いので閉まっていた店を「開ける」機会を持つこと

だと思います。

1度活用する機会を持つことができれば、建物の持ち主だけではなかなか捗らない片付けや清掃なども楽に行うことができ、人を迎え入れる態勢が自然と出来上がります。

その状態を維持しながら定期的に活用していくことで、店舗スペースを他人に使ってもらうことの心理的ハードルも徐々に低下。一時的な使用だけではなく、新規創業者などを迎え入れる空き店舗の「本格的な解消」へ、大きな一歩になると考えています。

R0110商工会女性部イベント_見学状況

空き家と同様、空き店舗問題もすぐに結果に結びつくものではありませんが、少しずつ取り組みを進め、上の写真のような賑わいと笑顔の溢れるお店が増えていってくれればいいなと思うところです。